インプラント治療の失敗(再埋入)
港成会インプラント治療チームの成功率は、年間300本以上おこなっている中で上顎骨下顎骨共に約99%~99.5%を誇っています。言い換えれば0.5%前後は成功していない症例(失敗)、再埋入があると言う事です。
では、インプラントが定着しなかった場合当法人としてどの様な対応をさせて頂くかを皆さまからよく質問をされる事柄を質問形式でまとめさせて頂きました。
ぜひご参考にしてみてください。
・インプラントの失敗率は?
先ほどお話させて頂いた通りでおおよそ年間のインプラントの本数の1〜0.5%が何らかの原因で定着せずロストすることがあります。
・インプラントが失敗する原因は?
一番の原因は喫煙習慣や全身疾患などがある場合です。基本的に骨増生などの骨や歯茎などの再生を必要とする場合は1日の喫煙本数が10本を超えている場合は成功率が非常に低下すると昨今の論文ではいわれています。
港成会でも大きく骨の再生が必要なインプラントの場合にはまず禁煙指導から始めさせていただくことがあります。また、高血圧や糖尿病などがある場合は術後の傷の治りが悪く傷口が開くリスクが高いため内科の先生と対診させて頂いて全身疾患の数値のコントロールが出来るまでオペを見送る様な場合もあります。基本的には外科処置ですので不可能な場合無理なオペは行いません。ただし、境界域の方やコントロールがしっかりされている方はオペを行うことも少なくはありません。しかし、その場合通常の方よりもインプラントの定着率が落ちることはお話しさせていただいております。
よく年齢が上がると定着率は悪くなるのかと質問をされますがそこまで気にされる必要はないと思います。ロストする年代をまとめていくと年齢が高い方が本数としては増えていきますがそれはインプラントを入れている方が増えてきたり歯周病や全身疾患増えてくるからであって一概に年齢が高いためインプラントが定着しづらいとは言い切れないところはあります。
後は、骨が硬すぎる場合も失敗の原因になることがあります。インプラントを埋入するための穴を掘る段階で力をかけていく必要があるため骨がオーバーヒートしてしまってインプラントが定着しないことが稀にあります。
この他にも、歯周病の治療がしっかりされていない状態でインプラントを入れてしまったことによってインプラントが歯周病菌に感染してしまい抜け落ちてしまうなど様々な原因が考えられます。
・インプラントが失敗した場合、その後どうなる?
先ほどお話しさせて頂いた様に、インプラントが失敗したということは何かしらの原因が考えられます。まず、原因をしっかりとご説明させて頂きます。多くの場合が再度インプラントを埋入させていただける場合が多いのでインプラントを撤去後傷が治癒されるまで少し待たせて頂いてから再度インプラントの種類を変えたり・オペのアプローチの方法を変えるなど初回のオペと同じ結果を繰り返さない様な工夫をさせていただいて再度埋入させていただくことがほとんどになります。
ただ時にはインプラントが全身状態の影響を受けてロストしてしまうことがあります。術前にチェックするのですが
検査した時より血糖値が上昇していた
実は喫煙本数を減らすことができなかった
この他にもその方によって様々な要因があるため一概には言えないのですが初回と同じ結果を再度招いてしまいそうな場合はインプラント以外の選択肢を再度患者様と一緒に模索していく場合もあります。
・失敗した後、再手術ではなく返金はあるの?
インプラントのオペをさせていただいてインプラントがロストしてしまた場合は返金をさせて頂くことも可能です。または、インプラントではなく他の処置などを希望される場合にはお預かりさせて頂いた費用を計算させて頂いて他の処置にそちらの費用を回すことも可能です。(状況によっては全額返金ではなくオペの材料費をいただく場合がありますご了承ください)
・インプラントを埋入したあとの保証はどうなっているの?
インプラントの保証に関しては基本的に本体が10年インプラントの土台(アバットメント)と上部構造(被せ物)に関しては5年保証を設けております。
保証を受ける条件としましては、6ヶ月に一度はインプラントのオペをした歯科医院で定期検診をうけていただくことが条件となります。その期間中にインプラントが問題を起こした場合は保証させていただきます。
ただし、事故・天災・外傷・日常使用以外での破損破折・他院で保証部位の治療を受けた場合・どの様な理由があっても半年の検診にいらしていただけなかった場合は原則として保証の対象外となりますのでご了承ください。
これまでk港成会では一万本以上のインプラント治療を行い、何本かのインプラントの損失(ロスト)をしてきていますが、しっかり説明をして最終的に患者さんの納得して頂ける形をご提供させていただいています。
一人ひとりの患者さんにベストを尽くしているつもりでもインプラント治療は外科処置のため上手くいかない事もあるのも事実です。
ただ、入れ歯などに比べると格段にお食事しやすくなったりとメリットも大きくしっかり噛めることがどれだけ重要かを日々感じされられています。
今回は、インプラントの失敗についてお話しさせていただきました。インプラントは高額ですし外科処置も必要なため腰が引けてしまう方が多いと思います。当法人でも多くの方がインプラントの相談に日々いらしていただいております。相談したい方はぜひお問い合わせください。
一人ひとりの患者さんにベストを尽くしているつもりでもインプラント治療には上手くいかない事もあるのも事実です。
最後に一つインプラントの処置後重度の歯周病でロストしてしまい。その後治癒を待って再度シュミレーターソフト使用してオペを行いました。術後の経過もよく現在も問題なく使用していただいけています。